ローン特約とは?

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金融機関やローン会社からの融資を前提として不動産を購入する場合にローンが予定通りの金額を借りることが出来なかった場合やローン不成立になると契約していても不動産の購入ができなくなる可能性があります。購入できなくなったからといってキャンセルすると違約金等が発生します。

そこで予定していたローンが不成立になった場合は売買契約を白紙に戻す事が出来るといった特約を売買契約書に盛り込むことを『ローン特約』といいます。この場合は手付解除の適用はされず、支払済の手付金は買主に返還されます。

売買契約書に『ローン特約』を盛り込む場合は融資申込金融機関、融資金額融資が承認されるまでの期間、融資が承認されなかった場合の対応策などを明確に設定し記載することが重要となります。万が一ローンが通らず契約を解除する場合は『ローン特約条項』によって売主は手付金を返還しなければなりません。媒介業者も買主に対して手付金は返還できない等の主張をすることは出来ません。売主から見た場合のローン特約について注意すべき点は特約の期間についてです。まず住宅ローンには『事前審査』というものがありその審査が承認となっていれば『本審査』の9割以上の確率で承認がおります。売買契約書は必要ないのでほとんどの人が事前審査に申し込まれます。事前審査の承認をもらってから契約することで解除されるリスクは確実に減ります。

本当に購入してもらえるかわからない期間は短いほうが良いからです。引っ越しの準備や売買に伴う作業の取りかかりも確定してからでないと動くことすらできません。ローン特約については約定を明確にしてお互い不利の無い様、注意することが大切です。

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