オール電化とガス併用 

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現状では、オール電化が運用時、電気・ガス併用は導入時が低コスト

導入時のコスト比較をすると、オール電化の場合、IHクッキングヒーターとエコキュート等の給湯機器費用が一戸当たり約50万~100万円、工事費用は約20万円程度かかります。一方、電気・ガス併用の場合は、ビルトインコンロとガス給湯器等の機器費用が、一戸当たり約20~30万円、工事費用は10万円程度かかり、導入費用では、圧倒的に電気・ガス併用が低コストになります。

一方、運用面では、オール電化は、割引率の高い深夜電力の活用や別途設置した太陽光発電等を活用することで、電力会社から提供される電気を節約して料金を下げることができますが、電気・ガス併用の場合は、現状の料金体系がほぼそのまま適用となります。

安全面や災害時の復旧の早さではオール電化が有利

オール電化では、直火が発生しないので火災等が起こる可能性が低くなります。また、建物内で燃料を使用しませんから、一酸化炭素中毒等の事故が起こるリスクもなくなります。ただし、オール電化は、停電しえしまえば全く機能しなくなります。

一方、電気・ガス併用の場合は、直火によるフライパン調理などができるのが一番のメリットです、停電時等でもガスコンロは支障なく使用できるのも魅力です。また住宅展示場協議会が震災後に実施した全国住宅展示場来場者アンケート調査では、被災地である東北地方で「オール電化への関心が強くなった」という結果が出ています。これは震災後のライフライン復旧では、ガスよりも電気が早かったことが大きな要因と考えられます。

 このように、オール電化と電気・ガス併用それぞれに一長一短があり、一概にどちらが良いと決め難いものです。想定する入居者像とそれぞれのメリット・デメリットを重ね合わせて、慎重に検討したいものです。

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